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  想 い
 

       
私 の エ コ 活 動 (みんなの環境 第26号より)


生ごみは土中へ、調理は太陽光

*不破穣一

 日常生活の中で、こまごまとした通常エネルギーの使用をセーブする等の気遣い以外に、以下の二点のエコ活動については特別な関心をもって行っています。

Ⅰ.生ゴミの土中への埋め込み

  食生活の結果として出てくる生ゴミ(野菜クズ、果物皮等)は2~3日間通い容器(下左図)に溜めて
おき、庭の木の根元等に直径25~30㎝、深さ25㎝位の穴を掘って埋め込んでいる。この穴掘りは一寸した労働であるが、1回の穴掘りで3~4回の投棄が可能でありそれほど苦にならない。投棄したゴミにはその都度穴を掘ったときの土をゴミが隠れるくらいにかぶせておけば、悪臭を発することも無く数ヶ月で跡形もなくなっている。ちなみに2人家族の我が家では、1ヶ月で埋め込む生ゴミは2ヶ月の実測で平均5.75kgであった。これだけの可燃物ゴミを減量していることになる。


 






Ⅱ.ソーラークッキング

  庭には我等が「ひまわりソーラークッカー研究会」で試作された太陽自動追尾式ソーラークッカーが一台設置されており、試用と省エネ目的で晴天の日にはこれを用いてクッキングを行っている。
 クッキング内容は湯沸しが約半分であり、残り半分がその他料理というところ。沸かしたお湯は直接カップ麺のカップや、茶葉をいれた急須に注ぐこともあるが、魔法ビンに入れておいて夕食の準備、夕方から夜のお茶、さらには翌朝食の準備に用いることが多い。どの位調理用ガスのセーブになっているかはまだデータ化していないが、1ヶ月に10日の晴天日があり1日に2?の湯沸しと500gの馬鈴薯(中サイズ3コ)を蒸かすとすると、これを都市ガスを用いて行う場合に比べて248gの炭酸ガス排出削減となる。1ヶ月に10日間、同様のクッキングを行った場合は248×10=2.5kgの削減となる。チリも積もれば山となるというところでしょうか。
 *ふわ じょういち=あつぎ環境市民の会、ひまわりソーラークッカー研究会

       

循環型社会を考える (みんなの環境 第26号より)

ゼロエミッションって何だろう?

*鷺谷雅敏
 ごみ最終処分場(かながわ環境整備センター)

 ゼロエミッションという言葉を聞いたことがあるでしょうか。もともと1994年に国連大学(本部:東京都渋谷区)で、そのコンセプトが確立し一般化していったものです。
 文字通り訳せば、廃棄物(エミッション)ゼロということですが、今のゼロエミッションの考え方は、廃棄物を出さない企業活動、経済社会などを表す、より広い意味を持つキーワードとしてゼロエミッションという言葉が使われるようになっています。

 大量生産、大量消費、大量廃棄を基本とした、これまでの一方通行型経済システムを続けることは限界があります。このままの生活を続ければ、ちょうど燃料の補給なしに高速道路をフルスピードで走るようなものでガソリンが無くなればそれで終わり。その限界と折り合えるためには、社会を一方通行型の資源・経済システムから循環型社会に変える必要が求められています。

 それでは、ゼロエミッションを目指して、どのように考えれば良いのでしょうか。目標とするところは、限りある資源やエネルギーを大切に使うこと。有限な物質を最大限無駄にせず、有効に活用しようということです。自然界では、その存在自体が必ず誰かの役に立っており廃棄物はありません。人間だけが、一方向で循環できない「ごみ」をいつまでも出し続けていては、遅かれ早かれ限界が来てしまうのは明らかです。
 「ゼロエミッション」をキーワードに、これからの循環型社会を考えてゆきましょう。 

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 ・厚木市ごみ対策協議会視察報告

  ごみ減量化・資源化新システムの実施状況を確認するために、2月19日、厚木市金田にあるベストトレーディング(株)という民間の企業に行き、プラスチック製容器包装などの資源化行程(中間処理)を見学しました。
昨年10月から全市に展開されたごみ減量化・資源化新システムですが、一カ月当たりでみると、このプラ製容器包装の量は200トン以上にもなります。異物があると資源にならないので最後は人の手で取り除いていたことが印象的でした。
 次回からは、個々の課題について考えてみたいと思います。
 
*さぎたに まさとし=あつぎ環境市民の会・廃棄物部会長、厚木市ごみ対策協議会 


想い’09