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講演会のご案内
土壌汚染の生態系への影響について
 
 わたしたちにとって土は食物となる野菜などが育つ大事な場所です。この土の中には、ほとんど皆さんの目にふれることもなく一生を終える、小さな生き物たちが生活をしています。もし、土が何かに汚染されたら、生き物たちはどうなるでしょうか? ほんの少しだけ、彼らの気持ちになって考えてみませんか?

あつぎ環境市民の会では厚木市在住で昭和大学教授である長谷川真紀子氏をお招きし、「土の中の小さな生き物たち」と題する講演会を予定しています。
入場は無料ですので皆さまの参加をお待ちしております。なお当日の18時からは同場所で会の定例会議を行いますが講演会は会員以外の方もおこしください。直接会場へどうぞ。
・講演テーマ
 土壌汚染による土壌動物への生態リスク解析
 〜土の中の小さな生き物たち〜

・日時
 2015年8月6日 19時開始予定

・場所
 厚木市総合福祉センター 501会議室(定員40人)

・お問い合せは事務局まで:pxa05613@nifty.com
 
[講師長谷川教授のプロフィール]
 茨城県つくば市生まれ,厚木市在住
 昭和大学薬学部薬学科卒業,医学博士
 医系総合大学 昭和大学 富士吉田教育部生物学 教授 
[研究分野]
 1980年より、土壌動物であるトビムシ類の生活史の研究と分類学を
 はじめ、多くの地域の環境調査に加わった。
 フィンランド・ラップランド地方土壌動物相調査 
 栃木県自然環境基礎調査
 茨城県自然博物館総合調査
 生物多様性調査(富士北麓地域)
 皇居生物相調査
 2000年からは、当時、日本ではまだ研究が行われていなかった
 分野である生態毒性学の研究を開始し、土壌汚染が土壌動物に
 およぼす影響について実験と野外調査を通して解析を行った。
 さらに、2015年出版の「日本産土壌動物 第二版 −分類のための
 図鑑検索−」において、トビムシ目の執筆に加わりました。


第4回 環境学習会
「河川モニタリング調査実施計画」を聴く
 
 9月2日「河川モニタリング調査実施計画」について県環境科学センター調査部水源環境担当の斉藤和久氏をお招きし講演を頂きました。
 この学習会は、同センターが8月に相模川水系県民生物調査員(ボランティア)の募集をしましたが、この内容について応募者である我々が、その詳細について理解するべく計画されました。
 さて、講演会の要旨について当日講師からはパソコンのプロジェクターによるスピーディな説明でしたので纏めようがなく、後日講師から資料を頂き、資料をもとに纏めましたことをお断りしておきます。

 河川のモニタリング調査実施計画
1. 調査の目的
2. 調査対象の河川   相模川
3. 調査の概要
  (1) 河川の流域における動植物等の調査
  (2) 河川水質の多様な指標による評価
    ア・・基本的な考え方
    イ・・平成20年度調査内容
    ウ・・県民参加について
    エ・・調査結果の取りまとめ及び結果報告会の開催
    オ・・スケジュール
講演終了後、質疑応答の時間で会員から待ちきれないほどに矢継ぎ早に疑問意見等が出されました。それらを以下にまとめます。
 県民生物調査員は、相模川水系における生き物(底生動物、魚類、植物)の現地調査を行い、調査結果を報告する。調査の時期、場所、回数などのノルマはなく出来る範囲で実施する。データの〆切もなく、調査員にあった調査で良い。センターが特別の願いはしない。本調査はマクロな視点で河川環境を把握して行く事であり、それに加えて河川環境について県民の意識を高めたい。ということであった。
 この学習会を受けて11月16日小鮎川、久保橋付近で9時30分〜11時30分まで、現場での研修会を行なった。
(花上友彦:あつぎ環境市民の会 荻野自然観察会代表)

第3回 環境学習会
厚木市の環境政策を学ぶ
 
   第一部「厚木市における地球温暖化防止対策について」
          講師  厚木市環境部温暖化防止担当部長・澤地静夫氏
   第二部「新しいごみ処理システムについて」
          講師  厚木市環境部資源対策ゴミ処理システム主幹・渡辺賢子氏
 
 8月5日、厚木市より上記2氏をお招きしご講演いただきました。
 市が取り組む環境政策について、その責任者より直接お聞きすることができ、環境の重要性、私たちの出来ることについて、改めて思い知ることが出来ました。

【講演の要旨】
 
「厚木市における地球温暖化防止対策について」
  1. 地球温暖化とは
    江戸時代は社会そのものが完全な循環型社会であった。それが大量生産、大量廃棄の社会を迎え、これが地球温暖化の大きな原因となったのである。
    今後は新エネルギー、環境配慮の生活など、これへの移行が迫られよう。
  2. 温室効果ガスの削減等
    それには温室効果ガスの削減など、すなわち森林等光合成による吸着を上回る人為的排出の増大を抑えることが大きな課題となる。
    それには人為的にこれを削減すること、およびこれを削減する新技術に期待したい。
  3. 厚木市の温暖化対策について
    現在行っていることは次の通りである。
    • 啓蒙事業…家庭・事業所・建設関係・観光関係への啓発・周知依頼、レジ袋・マイバック等運動の拡充、更なるごみの減量など
    • 一事業者としての率先的な温暖化防止活動…環境保全率先実行、市施設環境配慮の取り組みなど
    • 温暖化防止対策促進普及事業…太陽光発電、雨水貯水層設置、電動生ごみ処理機、非電動生ごみ処理容器等の補助金交付事業など
  4. 現在、市では次のことについて検討中である。
    • 電気自動車普及促進事業(案)
    • 住宅建築・改修省エネ新エネ導入普及促進事業(案)
    • 省エネアドバイザー派遣事業(案)
新しいごみ処理システムについて」
  1. 県内19市のごみの回収システムの状況は次の通りである。
    可燃ごみの収集回数 週2回は13市、週3回は6市、厚木市はこれに含まれる。
    また、厚木市のH18年度の資源化率は 15%でかなり低いレベルにある。
    厚木市ではこれらを踏まえ、新システムを立ち上げ、これを実行に移す準備を進めている。
  2. 新システムの内容、およびこれの実施スケジュールは次の通りである。
    新システムの内容
    1. 新たに資源化品目にプラスチック製容器包装を追加する。
    2. 資源ごみの排出場所をごみ集積場所に統一する。
    3. 排出回数について、可燃ごみについては週2回とし、不燃ごみについては金物、ガラスに分別し週1回とする。また資源ごみについては品目毎に分別し、週1回とする。
    4. 排出方法については、可燃ごみ、不燃ごみについては現行通りとするが、資源ごみについては品目毎に分別し、ビニール袋に入れて出す方法に改める。
    5. 祝日の収集について、年数回収集しない祝日があったが、これを年末年始を除き収集することに改める。
    これにより、厚木市のH26年の目標値を減量化率30%(H14年度比)、資源化率15%(H18年度実績)を35%とすることを計画している。
これの実施スケジュ―ル
H21年10月を期して市内全地区で実施に移すが、これに先立ち別にモデル地区を定め、これに先行してH20年10月6日より新システムによる事業の開始 を予定している。
以上、皆さんの一層のご理解、ご協力、そしてご支援よろしくお願いしたい。    (山中延明)

第2回 環境学習会
石けんづくりを進めて感じたこと
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 6月3日(火)さわやか会会長 毛木一江さんを招いて学習会を開きました。
 「使用済みの食用油あなたならどうしていますか」家庭での小さなゴミもやがては大きなゴミになります。住みやすい環境を守るため、みんなでごみを少なくしたい、リサイクル出来るものは再利用したいという考えから廃油の再利用運動を始めたのがきっかけでした。石油系石けんは環境に及ぼす影響が大きく溶けないのでヘドロになります。手作り石けんは分解し無公害です。また、植物油も大量に流すと分解しないで公害となります。テンプルなどの凝固剤は焼却炉を傷めているのが現実です。
 自宅の常口に廃油の回収にご協力をと張り紙をしています。「無公害石けんを作りますので空き容器に入れておいてください」「石けんのほしい方は連絡ください」と書いてあります。また、障害者施設にも石けんを届けています。廃油を使っての石けんづくりの講習会も実施しました。以上のような活動を続けています。
 「環境」が世界を動かすキーワードとなった時代。市民もエコロジーを意識した生活が迫られています。大きな仕組みに口を出していく、これも大きな「エコ」の生き方ではないでしょうか。家庭での「エコ」は目標をもち「当たり前」の見直しが必要になっています。今回の毛木さんの講演は再利用をすることによって安全な環境を守っていくことが主眼なのです。
(建部美枝子)

第1回 環境学習会
清らかな河川を守るために
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講演;県央総合センター環境保全課長・青山尚巳氏

 4月1日、第1回環境学習会を県央総合センターの出前講座、《県央の清らかな河を守るためにできること》を環境保全課課長・青山尚巳氏からご講演いただきました。


 県央地域の様々な水質事故の現状を知り、散歩していても川の汚れが気になるようになってしまいました。何しろ県央地区の河川は県民の命の飲み水となっている意識は今まであまりありませんでした。
 平成19年度、1月末までにパトロールや、市民の通報等による水質事故は37件あり、約70%が事業者の雨水側溝の不備や、作業の不注意による油の流出、タンク清掃による残留塩素の流出、不法投棄の自動車からの油の流出など様々な要因によるものだそうです。
 県央地区は大切な水源地区になっているにも関わらず、事故が多いというお話でした。市民が出来ることとしては汚水を側溝に流さない。水源水が海に流れ着くまでの情報を知っておく大切さなどをご講演いただきました。
 参加した会員からも活発な質問や要望、意見など交わされ有意義な学習会となりました。