エコ風呂敷によるクッキング (みんなの環境 第25号より)
おばあちゃんの知恵で楽しい調理時間節約生活のすすめ
*建部美枝子
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調理時間の節約
やりくりは食費だけではなく、5分間の一煮立ちで60分の調理、調理時間が短
くおいしい煮込みが出来ます。朝の5分間で夕方まで暖かいエコ風呂敷です。
日常の小さな事が大きなエコになります。楽しみながらおいしい煮込み料理が出
来ます。
調理例 肉じゃが おでん カレーライス シチュー パンの発酵
保温 酒まんじゅうの発酵
毎日使っているから差も大きいキッチンエコ
鍋 鍋底の水滴を拭き取って使う。
鍋底がたいらで大きいものを使う。
鍋にはかならずふたをする。
ガスコンロ
調理は強火より中火で
湯沸かしは給湯器のお湯で
電気ポットより魔法瓶で
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(*) あつぎ環境市民の会 国際ソロプチミスト厚木 厚木市在住 |
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持続可能な循環型社会をめざして-4 (みんなの環境 第25号より)
韓国の都市を見る
代表 狩野光子
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娘が2006年に韓国で仕事をする事になり、私も何度か同地を訪ねて市民生活を垣間見る機会がありました。やはり韓国でも増え続けるゴミの対応に苦慮を重ねたようです。しかし、日本のような大量生産、大量消費のままでの循環型社会を築こうとしていませんでした。
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色々な所に設置されているシンプルな給水機 |
1994年には、使い捨て製品を規制する「1回用品規制」が制定されており、食堂やレストランでは金属製の箸が使われ、一流のホテルでも歯ブラシなどのサービスは一切禁止になっていました。また、自動販売機もあまり見かけませんでした。
1995年からはゴミの指定袋による有料化も導入されていて、処理費用の70%を賄い、スーパーのレジ袋も1枚100ウオン(約10円)で何度でも繰り返し使えそうな丈夫な袋でした。ところによってはお店に戻すと50ウオン返金されるデポジット制度になっていて、50%もレジ袋の消費量が減ったところもあるそうです。
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生ゴミ回収ボックスは50mごとにある |
そして2003年には、法律の根幹とも言える、拡大生産者責任制度(Extended Producer Responsibility)を制定して、13の企業・団体が収集とリサイクル費用をすべて負担しているそうです。また、生ゴミもマンションを一歩出ると、常時、生ゴミ回収ボックスが50m間隔でおいてあり、生ゴミのリサイクルも徹底している様子が窺えました。
まさに、行政、企業、市民が一体となって、本気でごみ問題に取り組んでいるようで、羨ましく思いました。日本でも一日も早く大量生産、大量消費の暮らしを捨て、未来へ持続可能な社会を引き渡せるようになって欲しいと思います。
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当会では、ゴミのない地域社会を目指し、『廃棄物部会』を立ち上げました。市民にもできる事を
実践して行きたいと思います。次号から数回にわたり廃棄物部会からの報告を掲載します。
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生物季節を記録しよう
12月~1月の自然 (みんなの環境 第24号より)
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日だまりが恋しい冬になりました。とはいえまだ秋と冬が混ざり合っています。山の紅葉はまだ
きれいです。わが家での終認記録エンマコオロギの声11月9日、ベニシジミ11月10日、モンシロチョウ
11月15日でした。
小さな蝶ヤマトシジミはまだ飛んでいます。いつ頃まで見られるのか今のところの関心事です。
冬鳥のジョウビタキを最初に見たのは10月26日、11月9日にはツグミの声が聞こえました。
11月20日初霜がありました。これからは冷たい雨が降った後の丹沢の山並みには雪が見えるように
なります。地形図と比べて山を見るとどの高さまで雪が積もったか分かります。日だまりでは春の気配が
もう訪れています。ハコベがちらほら咲き出しました。ホトケノザやオオイヌノフグリもひょっとしたら
どこかで咲き出しているかも知れません。(12月1日記)
あなたの見聞きしたものを教えてください。
①見たり聞いたりしたもの。
②場所(市内だったら地名○丁目ぐらいまで)
③お名前・連絡先
(場合によっては確認のためお訊ねする事があるかも知れません。発表する時、個人名は匿名にします。)ここに掲載するデータは、紙面の都合で取捨選択させて頂くことはお許しください。
情報はFAX(046-222-2356)またはメール(kohji.aoto@nifty.com)で青砥航次へ。
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生ごみ処理機を利用して思ったこと (みんなの環境 第24号より)
髙橋弘毅
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最近、家庭用の電動生ごみ処理機を購入した。参考になればと思い使用状況を報告します。
夫婦二人住まいの生ごみ投入量は、約400g/日ですが、マニュアル基準は400g~800gとある。
☆投入前に残さい処理の条件に合わせる作業が大変である。まるでおままごとをやるようである。
具体的には、大きいものや長いもの、硬いものは2~3㎝に小さく切る。ネギ類の外皮、メロンの
皮、ダイコンの外皮や葉、キャベツの皮や芯、サツマイモ、カボチャ、トウモロコシの芯、鶏の骨、
大きなダシ取後の昆布、果物の皮などは機械のシャフトに繊維分の絡み防止のために砕いて投入
する。カニやエビの甲羅、卵の殻、魚の骨は焼くと早期に堆肥化するため良好。
☆維持費用については、わが家の電力使用量が約1,165kWh/年(CO2発生量501kg/年)アップする。
電力増加分2,307円/年。他にバイオ材費5,000円/年。
☆機器購入費18,000円が自己負担。
わが家の生ごみ処理機によるCO2発生量と市の環境センターで処理する効果はどちらが良いか
不明である。効果が明確ならば、電力料金が2,307円増加することで環境向上に貢献していると思え
ば不満ではない。ちなみに5月から10月まで利用し、花壇の堆肥として機械から取り出したのは、
≒4ℓであり思ったより排出量が少ないようである。
☆設置場所を事前検討することが大切。
電源からの距離、機器のサイズ、残さいの投入方法、処理機の定期的な手入れのし易さ、設置は
屋外か屋内か、臭気など導入前に十分検討すること。以上参考になれば幸いです。
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持続可能な循環型社会をめざして-3 (みんなの環境 第24号より)
代表 狩野光子
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日本は現在、年間20億トンに及ぶ物質を投入し社会を築いています。それらの物質は、いずれ
ゴミになるのを待って様々な形で国内に潜んでいます。江戸時代は下肥まで循環していたわが国が
わずか150年の間に、世界一ごみが多い国といわれるようになりました。
3回目は、私たち厚木市(人口226,419人)のごみのゆくえを探ってみます。
ごみの総排出量は85,036トン……1人当たり年間約376㎏
そのうち可燃ごみ69,318トン……1人当たり約306㎏
不燃ごみ2,307トン……1人当たり約10㎏
粗大ごみ2,551トン……1人当たり約11㎏
資源ごみ10,587トン……1人当たり約47㎏ 市内にごみ集積所が5,104箇所も用意され資源集積所は904箇所でした。
(新システムはごみ集積所5,104箇所で対応)
1日のごみの搬入量が240トン前後になり、焼却された焼却灰は約11%で大型車2台で県外の処分
場に運ばれています。その費用だけでも年間約2億円、全体でゴミの処理費は年間約30億円です。
①茨城県下妻市に4,110トン(焼却残渣)306トン(不燃残渣)
②福島県小野町に4,101トン(焼却残渣)306トン(不燃残渣)
(群馬県草津町の処分場は平成20年度工事中のため福島県にお願いをしていた)
神奈川県は過去、他県に多くの廃棄物を運び問題をおこしていたので、地区ごとに処分場を設置
し恒久的対策を指導しています。わが町は、いまだに他県に依存していますが、平成16年に厚木
愛甲環境施設組合を設置し、地区内に最終処分場を清川村煤ヶ谷字西ヶ谷に建設予定で計画をしています。広報クリーンあつあいvol.16によりますと、施設規模(埋立容量)は62,000㎥で現在の量の
残渣を埋めていくと15年で1杯になります。
貯留構造物はコンクリートの箱型で、外部に浸出水が漏洩しないよう配慮されており現在考えら
れる、できるだけの事は対応しているように思えます。しかしこんな立派な建造物に、私たちが出
したごみの灰が、税金を使って貴重な自然をつぶし、永久に負荷の遺産を残し続けていく事に、
このままでいいものかと思案にくれます。
私達になにができるか?それぞれ今を生きる大人の責任として、深く考え行動に移して行きたい
ものです。
次号へ続く
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持続可能な循環型社会をめざして-2 (みんなの環境 第23号より)
代表 狩野光子
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○ほんとの循環型社会か
ごみ問題に取り組んで15年ほど経ちました。分かったことは、わが国は法令順守のもとに地方自治体
が真摯に循環型社会を進めているという事です。しかし骨格となるその法律が本当に持続可能なもの
になっているのか?不安が募る一方です。
廃棄物の処理は昭和29年清掃法により、汚物の処理として実施されました。
経済成長に伴う廃棄物の量的増大と質的変化を受け、昭和45年廃棄物処理法を制定し全面改定。
その後六価クロム問題を契機として、昭和51年には産業廃棄物の処理に関する事業者の責務に
関する強化を中心に改定、平成3年には廃棄物量の増大に最終処分場の確保が困難、不法投棄の
問題が多発し、廃棄物処理体系の抜本的見直しと強化がされています。
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ミッション35 イメージキャラクター |
そして本格的な循環型社会を目指そうと平成13年には
循環型白書が発行され、国家事業として大きな役割を占
めるようになりました。しかし、大量生産大量消費の中
での循環は、多額の補助金を使用して大型プラントを
建設してしまうと、これを維持するために、またごみが
必要となり、市民が神経を尖らせて分別しても、資源の
枯渇と温暖化を促進しているのでないかと希望が持て
なくなってしまいます。
どんな生活を目指したら、次世代に対しての責任が果た
せるのか?市民なりに地球システムから探ってみました。
○自然システムに沿って
地球のシステムは単純で深遠です。植物は太陽からエネ
ルギーを受けCO2を織り込みながら酸素を排出し、大地
からはミネラルと水分を吸収して成長し、実をみのらせて
子孫を残す。動物はこれを食して間接的に太陽エネルギ
ーを得て命をつなぐ。これを「生食連鎖」と呼びます。
動物は体内に何十兆という微生物を宿し、食した植物を
微生物など介して太陽エネルギーを間接的に体内へ供給
します。微生物の死骸や老廃物が糞として体外へ排出
された時、土の中の小動物、微生物が、待ってましたと
ばかりに食らいつく。これらの糞がミネラルとなって大地に還ります。これを「腐食連鎖」と言います。
つまり、生食連鎖と腐食連鎖の循環で地球はごみを出さないというシステムになっているのです。
地球は46億年かけてこのシステムを作り上げてきた。人間が誕生したのは僅か500万年前。
地球の歴史を1mとすると、人間の歴史はわずか3㎜にすぎない。江戸時代は見事に自然のシステム
に沿っていて、ヨーロッパでは日本の江戸時代を、お手本にしてきたというお話を聞いたことがあり
ます。
先人の知恵を見直し、足元からもう一度、生活スタイルを見直したいと思うこの頃です。
次号へ続く
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生物季節を記録しよう
9月~10月の自然 (みんなの環境 第23号より)
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急に秋らしくなりました。9月5日にはヒガンバナの咲く寸前まで伸びた蕾を秦野で見ました。9日には
清川村で咲いていました。セミの声も10日を過ぎると突然寂しくなりました。いつまで聞こえるか毎日
気を付けて見ませんか。ツバメは6日に見たのが最後かも知れません。もっともこれは10月上旬ころ
まで南に帰る小さな群が上空を飛ぶのが見られるはずです。8日、我が家に珍しいお客さんが来ました。
ウスイロコノマチョウという南の方に生息し温暖化とともに北上していると言われる蝶です。この日、
本州の東を台風12号が通過していたので巻き込まれて運ばれてきたのかも知れません。これから
キンモクセイの香り、セイタカアワダチソウの黄色い花、野菊のなかまなどが咲き出します。ジョウビタキ
やツグミなど冬鳥の来訪。寂しさを増すコオロギの声がいつまで聞こえるかも気を付けてみたいものです。
あなたの見聞きしたものを教えてください。
① 見たり聞いたりしたもの。
②場所(市内だったら地名○丁目ぐらいまで)。
③お名前・連絡先(場合によっては確認のためお訊ねする事があるかも知れません。発表する時、
個人名は匿名にします)ここに掲載するデータは、紙面の都合で取捨選択させて頂くことはお許しください。
情報はFAX(046-222-2356)またはメールkohji.aoto@nifty.comで青砥航次へ。 |
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街の自然
北上しています ナガサキアゲハ (みんなの環境 第23号より) |
日本に生息する黒いアゲハチョウの仲間で、尾状
突起がないのはこの蝶だけです。前翅長60-80mm
ほどで、日本産のチョウでは最大級の種類です。
種類内ではメスがオスよりも大きく、後翅の中央
部に白の細長い斑点が数個外向きに並び、その外
縁に赤の輪状の紋が並びます。南方系の蝶で以前
よりも北の地域でも見られるのは、地球温暖化の
影響でしょうか。各地の平均気温の上昇と関係が
あるかもしれないと云われています。年ごとに生
息域を北に広げています。どこまで行くにか興味
しんしんです。厚木周辺でも数年前から見られる
ようになりました。
環境省 自然環境局生物多様性センターの『いきものみっけ』調査でも取り上げられ、重要な指標生物になっています。見つけたら、ぜひ下記↓までリポートしてください。
http://www.mikke.go.jp/discovery/detail/nagasaki_ageha
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厚木市内でも観察されたナガサキアゲハ♀
(09-9-6)
(写真と文:長岡 恂)
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持続可能な循環型社会をめざして (みんなの環境 第22号より)
代表 狩野光子
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容器包装に係わる分別収集及び再商品化の促進に関する法律が、平成12年4月完全施行されて
はや9年、厚木市でもいよいよ、プラスチック製容器包装の分別回収が10月19日からはじまります。
厚木市民が排出するごみは、1日ひとりあたり平均1,108g(平成18年度)、神奈川県平均では1,066g、
全国平均では1,116gとなります。しかし、この一人ひとりが積み重なると、全国で一般廃棄物だけでも
年間52,036,078トンになり、これを2tトラックで運ぶと地球を3周以上することになります。産業廃棄物は
この8倍にもなります。いったい、毎年これだけのごみはどこへ行くのでしょうか。ゴミ対策協議会の
メンバーとして、真に豊かで安心できる循環型社会になるよう、いま一度、共通の認識をもって、
あつぎ環境市民の会は日々の活動を進めてまいります。
1)私たちがどれだけの資源を採取し、消費して廃棄しているか?(平成13年循環型白書参考)
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頑張る地球に心配はないか
? |
《年間の総物質投入量が20.4億トン》
・輸入資源・・・6.8億トン
・輸入製品・・・0.6億トン
・国内資源・・・10.7億トン
・再生資源・・・2.2億トン
《一年後の統計》
・エネルギー消費・・4.1億トン
・廃棄物・・・3億トン
・散布・揮発・・・0.9億トン
・食糧消費・・・1.3億トン
・輸出製品・・・1億トン
・蓄積・・・10.6億トン
・・・となり、国内に投入される資源やエネルギーの4割が環境に放出され深刻な地球温暖化、
大気、水質汚染の原因になっています。
2)ライフサイクルアセスメント(LCA)で判断する思考回路が重要!
1人、年360枚以上使用しているといわれるレジ袋ですが、1枚10gのレジ袋で57gのCO2が排出
されているという。原料の原油に辿れば、採掘、輸送、貯蔵、精油場の常圧蒸留装置で分留し、
揮発油24%、灯油12%、ナフサ9%、軽油17%、重油27%、(ナフサ→エチレン→プロピレン→
ブタン→ブチレン、芳香族炭化水素を生産しその中のエチレンからレジ袋のポリエチレン)が
できるという。
私たちの手の届くまでに、様々な過程をへて、上記のCO2を排出している事など考えたこともない
のが普通だと思いますが、総合的に採掘から、破棄、分解しないごみが及ぼす自然への影響、
そして、あと半世紀もすれば化石燃料は無くなるなどトータルで判断する思考回路をもつことが、
今の環境問題解決への重要なことだと考えます。
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厚木市ごみ対策協議会総会の報告 (みんなの環境 第22号より)
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本年度から、あつぎ環境市民の会から厚木市ごみ対策協議会(略して「ごみ対協」または
「協議会」と呼びます)に2名が参加することになりましたが、さる6月19日に総会が開かれましたので概要をご報告いたします。
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所モデル地区の集積所 |
この協議会は、目的として「ごみの排出量抑制、資源化、減量化等を総合的に調査研究し、ごみ対策に関する諸問題に寄与する」となっています。また各種の関連団体の代表者59名で組織されており、経費は市からの委託金で賄い、事務も市の担当主管課である資源対策課が受け持っています。
構成団体として自治会連絡協議会、小中学校校長会、商工会議所、公民館長、子ども会育成連絡協議会等の地域団体、あつぎ環境市民の会のようなコミュニティ団体など約50団体で構成されていて、協議会会員は同時に「あつぎエコライフメッセンジャー」(*2)としての活動を担っています。
副会長に狩野光子代表を選出
総会では、最初に本年度更新の役員(任期は2年)の選出を行った結果、副会長に当会の狩野光子代表が選ばれました。また、協議会の中は、ごみ再利用推進部会、減量推進部会、広報啓発推進部会の3つの分科会があり、私(鷺谷)は広報啓発に所属することに
なりました。
その後、昨年度の事業報告に引き続いて本年度の計画が提案され基本的にはこれまでの取り組みを続けるとともに10月からの「ごみ減量化・資源化新システム」や「あつぎ環境フェア」に協力することが決まりました。
ごみ・資源のモデル回収を市内の3ヶ所で行っていて、これまでの回収資源量は半年の実績で前年比186%と、秋からの本格的な取り組みにかなりの期待が出来そうです。
それにつけても「もえるごみ」という言葉が気になります。本来、資源になるものを分別
してから、残りを「ごみ」として処分する。そして処分の方法として、今は焼却しています
が、資源とごみの優先順位から見ても焼却処理は下位にあるべきです。
どちらかというと仕方がないから燃やしているという考えが大切です。ごみの出し方の
ガイドブックには、「もえるごみ」と「もえないごみ」の表示になっています。
意識としては「もえるごみ」ではなくて「もやすごみ」に変えるべきですね。
(*2) あつぎエコライフメッセンジャーはエコライフの実践を市民に宣伝・推進する人を選定する
ことになっていますが、実際にはごみ対協の構成員に委嘱されています。
*1(さぎたに・まさとし=あつぎ環境市民の会 厚木市ごみ対協広報啓発推進部会)
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厚木市ごみ対策協に参加
みんなの環境 第21号より 鷺谷雅敏
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ごみの最終処分場(群馬県草津町) |
このたび、あつぎ環境市民の会は、平成21年度から厚木市のごみ対策協議会のメンバーとして参加することになりました。
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わが国は大量生産、大量消費、大量破棄の
もとに高度成長してきました。それとともに出た
大量の廃棄物は田舎へ田舎へと運ばれ、水源
となるような日本の美しい里山が、信じられない
ほどあちこちでゴミ捨て場にされました。また
焼却場からはダイオキシンが排出されるなど、
多くの問題が表面化しました(現在も問題は
山積みされ続けています)。
そこで、神奈川県では自分たちのごみは自分たちの地区で処理する!という「県内廃棄物処理
100%」を策定し、県内を9ブロックに分けて、焼却場、処分場をブロックごとに設置し、県外にはごみ
を持ち出さないという計画を立てました。
これを受け、厚木市、愛川町、清川村の3市町村で厚木愛甲環境施設組合という広域連合が設立
されました。3市町村の広域処理を目指して中間処理場(ごみ焼却場)を厚木市に、最終処分場を
清川村に設置する計画を立てています。さる3月26日に組合議会が開かれましたが、厚木市の
焼却場候補地の選定遅れから最終処分場の工事予定との間に大幅なずれが生じるなどの問題が
表面化しています。
*
数年前、当時、ごみ焼却灰の処理場として契約していた民営の最終処分場を見学する機会が
ありました。谷戸の地形を利用した設備は近代的で素晴らしいものでしたが、その隣には、なんと
保育所らしき施設があることに大変おどろかされました。私たち厚木市民の出したごみが、ここに
住む人たちに迷惑をかけていることに申し訳がないと思うと同時に、ごみの最終的な行き先まで
見届けることは、ごみを出す私たち一人ひとりの責任でもあることを痛感しました。
厚木市は平成26年度までに、資源化率を35%、減量化を14年度比30%減の目標を立てています。
ごみ問題は身近なことで誰でもできることです。あつぎ環境市民の会は、自分たちのこととして、
できるだけ貢献していきたいと思います。
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私たち自身が毎日出しているごみは、資源を無駄遣いし、地球温暖化を促進し、多額の税金を
使って処理をしています。私たちが真剣にごみを減らし、もっと福祉や、教育に税金を生かすことが
できないものでしょうか。市民にできることはなにか?行政の役割はなにか?企業に求めていく
ことは何か?協議会の一員として学習と実践をしながら、情報を発信してまいります。
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生物季節を記録しよう
4月の自然
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もう蝶が飛んでいます。3月21日に林の我が家ではモンキチョウが飛ぶのがみられました。カナヘビも冬眠からさめたようです。3月24日に緑ヶ丘あたりではサクラが1分咲きくらいでした。ヤマブキも咲き始めています。緑ヶ丘小学校東側の斜面ではカタクリがもうだいぶ前から咲いていた様子です。これから4月は雑木林の新緑が日に日に色を変えて林全体が膨らんでいくのを見るのが毎日の楽しみです。
いっぱいの花が咲き出すこの頃、それぞれの種類を記録していくのは大変なことです。分かる限り記録しておいて、これを来年のこの頃見返すと楽しいでしょう。
花だけでなく、虫や鳥にも気を付けてみましょう。ツバメはもう来たでしょうか。北へ帰るジョウビタキがいなくなるのはいつでしょうか。
ヒキガエルは、あの紐のような卵をもう産んだと思います。田んぼでは、コロコロといい声でなくシュレーゲルアオガエル、ケッケッケッとかゲコゲコゲコと鳴くアマガエルの声も聞こえ始めます。暗くなった頃草むらでジーッと大きな声でなく虫はクビキリというキリギリスの仲間です。
黒いアゲハは5月になってからですが、中旬を過ぎるとアゲハチョウやキアゲハが出てきます。
一年で一番胸がワクワクする季節です。
あなたの見聞きしたものを教えてください。①見たり聞いたりしたもの。②場所(市内だったら地名○丁目ぐらいまで)③お名前・連絡先(場合によっては確認のためお訊ねする事があるかも知れません。発表する時、個人名は匿名にします。)ここに掲載するデータは、紙面の都合で取捨選択させて頂くことはお許しください。
情報はFAX(046-222-2356)またはメール(kohji.aoto@nifty.com)で青砥航次へ |
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県央発!環境フェスタ
~出展企業・学校 訪問記~
<2009年1月17・18日> インタビュアー:城菜穂子・長嶺倫子
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担当の方から話を伺う城・長嶺 |
日産テクニカルセンター
厳しい経済環境の中でも、地球環境問題を最も重要な課題と捉えているという。
様々な車種の研究開発を促進し、環境変化に対応。以前はハイパー・ミニ(電気自動車)であったが、今回はクリーン・ディーゼル車を展示。
SONY厚木テクノロジーセンター
お話を伺った人:河内さん
従来は蛍光管で照らしていたものを、バックライト不使用でできる「有機テレビ」の開発がなされている。新たなものでは、ぶどう糖で発電する技術も開発されているとのこと。また工場内のパイプ設計の工夫による「省エネ型工場」も導入している。
アンリツ お話を伺った人:児玉さん
従来の携帯の電波を測るものは、大型で機動性に欠けていたが、電池で動く小型の携帯計測器を開発。また、地域貢献として「おもしろ理科実験教室」開催を通し、地域の子ども達に理科や技術の面白さを伝えている。
東芝機械 相模原工場 お話を伺った人:諸角さん
製品自体の省スペース化、起動時の電力削減、金属切削くずの再利用など積極的に取り組む。
「ミルクラン方式」という、支給、集荷のルートをひとつの業者に委託し、物流コスト、エネルギー等の無駄を省く取り組みを進めている。
東京工芸大学工学部生命科学科 お話を伺った人:印丸さん
太陽光の蓄電技術のための基礎研究を行っている。例えば、パネルで集光した光を、H(水素)とO(酸素)に分け、蓄熱、科学エネルギーに変換する技術開発など。
富士通研究所 お話を伺った人:阿部さん
「Green Policy Innovation」:お客様の環境負荷を、IT技術を提供することで減らそう、というポリシーの基に、省エネの製品提供は勿論のこと、値札や診察券など紙を使用せずなんども書き換えが可能な電子ペーパーの開発など様々な取り組みがなされている。
日立製作所 お話を伺った人:井上さん
車の部品の工夫に取り組む。例えば、部品を樹脂に変えられるところでの軽量化、デザインの工夫で低燃費のものへ。売れるものと技術のバランスが大切。
NEC(相模原事業所)
今回は製品ではなく「ものを作るのは人間」ということで、人に対しての意識向上にむけての取り組みが紹介される。霞ヶ浦流域での「NEC田んぼ作りプロジェクト」や、オーストラリアにある「NECの森」という、例えばPC2台購入で1本のユーカリが植えられるなどの取り組み等がなされている。
三機工業
「トランスヒートコンテナ」という「熱の宅配便」事業を展開中。トランスヒートコンテナとは、熱を液体化し蓄熱、それを必要な場所へ「宅配」するもの。現在は青森のホタテ養殖の現場や、某大手飲料メーカーの工場などで本技術が生かされている。また「三機自然環境園」というビオトープを80周年記念としてつくり、地域の皆様にもオープンしている。
相原高校畜産科学科
「相こっこプロジェクト」として給食からでる残渣(パンくず)をなんとかできないか、という問題から、パンくずをえさとして再利用し、おいしい「卵」を生産している。地元でも販売しているようだかすぐに売り切れるほどの人気ぶりだという。また、新たな取り組みとして、段ボールを使った堆肥づくりや、津久井湖の流木を堆肥に生かすなど行っている。一年生の堀江さんは「毎日鶏などと接する中、環境のために考えること、今の問題解決に取り組むことが一番おもしろい。」と力強く語ってくれた。
リコー
従来の使用エネルギーから約87%カットしたコピー製品の開発などを行っている。また製品本体も植物由来プラスチックを使用するなどの取り組みを行っている。つまり全体として製品を作る工程においた環境への負荷削減を念頭に製品開発を行っている。
神奈川工科大学
「水素生成菌」を利用したゴミ固形燃料(RDF)からの水素生成研究を行っている。また保水性のある舗装、ブロック開発など、ヒートアイランド抑制に貢献できる技術の研究がなされている。新たに、持続可能な地球環境を構築するためには広い視野を持った知識が必要と、2009年度4月から学部・学科横断型“新”教育プログラムが始まると言う。
中央農業高校
LEDの光を利用し作物の栽培を行っている。LEDは蛍光灯の半分のエネルギーでまかなうことができる優れもの。また光合成に光の性質が近いことが特色。また地域の特産品である杜仲の葉をつかった杜仲茶の製品開発も行っている。(とても飲みやすくて美味しかったです。健康にもとてもよいとのこと!)
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お話を伺った感想
ほとんどの企業や学校など、実はお名前程度しか存じ上げていませんでした。しかし具体的にどのような取り組みをしているのか直接伺い知ることで、その存在をとても身近に感じることができました。そして、「私達の身近にはこんな素晴らしい企業、人たちがいるのだ。すごい!」と感動とともに、元気を頂くことができました。私達の知らない、見えないところで、「私達の地球」を守るために、様々な工夫がこらされているのですね。本当に興味深かったです。今回、お話をお聞かせいただいたご担当の皆様、どうもありがとうございました。また、いつもブースが混んでいるなど諸事情で、お話を伺えなかったブースもありました。申し訳ありません。ぜひまた次の機会にお話を聞かせて頂けるとうれしいです。
文責 長嶺倫子
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平成21年度に向けて
代表 狩野光子
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「美しいふるさとを子ども達へ残してあげよう!」と11名であつぎ環境市民の会を立ち上げて、はや5年が経ち仲間も40名ほどになりました。
様々な活動しながらの5年間でしたが、毎年開催しておりました『みんなの環境展』は、20年度は第5回目を迎え、県央地域県政総合センターが記念として「県央発!環境フェスタ」を開催してくださいました。その下で、「みんなの環境展2009」を立派に開催することが出来ました。
私たちは県央地域行政センター、厚木市の協力を得ることができました。それらに加え、W・ニコル氏の講演、世界に誇る環境技術を持つ企業や大学、純真な心を持って環境学習に臨む高校生の皆様方と、共同で事業が達成できたことは、今後の活動がさらにステップアップしていく自信に繋がって行くことと思います。
私たちはCO2を出すことで文明を築き、自然が何億年もかけて作った化石燃料を僅か200~300年で使い切ろうとしています。今や人間の持つ力は恐ろしいほどです。
このままだと、母なる大地は、人間が住むことを許さないだろうと予感がします。このことを他人事とせず現実を許容しながらも、あらゆる分野に耳を傾け、人類が生きるのびる可能性の最短の近道を探らなければなりません。将来世代に対する責任を少しでも果たすため、心の準備と市民でも出来ることを実践して参りたいと思います。会則など改めまして、さらに多くの方に仲間になって頂けますように、様々な活動を広げて参ります。
《活動内容の例・・どれも自由参加です》
- 食の安全・・・地元の農家との連携と学習
- モニタリング調査・・・NO2の測定(年2回)、水生生物の調査(年3回)
- 太陽エネルギー利用の啓発・・・ソーラークッカーで実践活動
- 生物多様性の学習会・・・動植物の観察会やフォーラム開催
- みんなの環境展開催・・・日頃の活動発表、情報交換
- 情報紙「みんなの環境」発行・・・イベントのお知らせやみんなの思いなど掲載予定
これまで年会費2,000円→21年度からA会員2,000円:B会員1,000円とします。(案)
今年度は100名の仲間作りを目指して参ります。ご支援よろしくお願いいたします。
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