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5月9日、神奈川県内広域水道企業団・伊勢原浄水場へ見学に行った。参加者は14名で、皆以前から浄水場に関心を持っていたため、今回の見学が実現した。
最初に簡単な説明を受け、浄水場施設の流れを一通り知った。その後、実際に施設を見学した。最初に河川水をくみ上げる着水井を見たが生憎屋根があり内部を見ることができなかった。セキュリティー対策のため仕方ないが、ちょっと残念だ。次に凝集剤であるポリ塩化アルミニウムを添加し水中の汚れを取りやすくするフロック形成池を見て、攪拌の速さを段々遅くし浮遊物を大きくするなどのいろんな工夫をしていることにビックリした。その次に見たのは、フロック形成池でできた浮遊物を傾斜板に通して底に貯める沈殿池である。
底から5mあると言われたが、傾斜板を通った後の池は底にある沈殿物の掃除用ベルトコンベヤーがくっきりと見えて青く見えたため、まるで幻想的であった。そして、この沈殿池の上澄みを次の施設へと流していくが、その先は一度見えなくなる。この後は急速ろ過池で砂・砂利を使用して水をろ過し、地下にある調製池へと流れ、家庭へと運ばれている。
最後に、排水処理棟を見学させてもらった。中は入れないので外から見たが、沈殿池で出た汚泥を脱水・乾燥させて畑などの肥料になる無臭の土にする。
見学していく中で驚くべきことがあった。それは水のリサイクルである。池の掃除で出た洗浄水や排水処理で出た水を着水井へ戻して最初から処理していく。これは水を無駄にしない・大切にするという精神である。
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ここの原水は酒匂川下流の小田原市飯泉で取水、22㎞の導水管とトンネルによって着水井までくる。現在、約10万t/日 処理している。見学して、参加者からは、水道の大切さ・河川水から水道水に変わる流れを知った。水道料金が高い理由が分かったなどの声が聞こえた。私は、もう一度見たくなったし、他の浄水場を見たいと思った。また、大学で学んできた事を実際に見られて良かった。
いろんな苦労を見たので、私たちは洗い物をしない、ゴミ等を捨てないなど、上流で汚染をしない努力が必要ではないかと考えさせられた。 |
(松下泰行) |

レクチャールームで説明を聴く
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ろ過池では砂、砂利を通り水道水となる
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