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~私たちの活動~

ミツバチの羽音と地球の回転
(みんなの環境 第31号より)

各地で好評上映 お見逃しなく!

晴れ屋(自然派雑貨&オーガニックカフェ)さん=厚木市中町=を訪れた、お母様とご一緒の20代女性のお話

 やっと厚木に来たぁ!と即、チケットを買いました。
友人にも連絡しました。茅ヶ崎で鑑賞しましたが、1人でも多くの方々に観てもらいたい、心ゆさぶる映画です。できる事から、1歩1歩、私も頑張ります。この映画を観てから、原発問題がより身近に、より真剣に考えられるようになりました。今までは、お恥ずかしい話ですがTVなどで原発の話を見聞きしても何が問題なのか?どしたらよいのかなど分かりませんでした。
この映画によって、自分の事のように原発について取り組まなければいけない気持ちにさせられました。約30年間も原発反対運動をされてきた方々の姿を見て、自分は何もしてこなかったというはずかしさや、申し訳なさ、そして心から感謝する気持ちで一杯になり、映画終了後もしばらく涙が止まりませんでした。是非、これからの社会の中心となっていく、若い方々の原発に対する意識が変化していく事を願っています。今回の厚木での上映会には、まだ観ていない父を連れて行く事にしています。

最近の新聞から=第11回沼田賞を受賞(抜粋)
①朝日新聞2011年12月2日
反原発・上関の市民団体に栄誉 山口、自然保護に評価
 山口県上関町の市民団体「長島の自然を守る会」が日本自然保護協会の第11回沼田眞賞を受賞することが決まった。中国電力の上関原発予定地周辺の自然の豊かさを、研究者や学会と連携して訴えてきたことが評価された。
 守る会は1999年創設。日本生態学会などと連携して希少な貝類を見つけたほか、国天然記念物の海鳥カンムリウミスズメが周辺海域に1年を通して生息していることも確認した。自然観察会や講演会もたびたび開き、「奇跡の海」「生物多様性のホットスポット」と訴えてきた。
 高島代表は「上関の自然のすばらしさが全国の人々から評価された。反対運動に関わってきたすべての方に対して与えられた賞だ」と喜ぶ。2月下旬に再開された埋め立て工事は、福島原発事故で一時中断している。「多大な犠牲の裏で与えられた時間を、原発に頼らない町づくりに生かし、建設中止を勝ち取るのが私たちの使命」と話した。【渡辺純子】

②毎日新聞2012年1月23日 東京朝刊
沼田眞賞「長島の自然を守る会」に。中国電上関原発に反対、生態系保護訴え
 日本自然保護協会は自然保護に優れた実績をあげた人や団体に贈る「沼田眞賞」に、中国電力上関原発(山口県)建設計画に反対し、瀬戸内に残る貴重な生態系の保護を訴えてきた市民団体「長島の自然を守る会」を選び、22日東京都内で授賞式が行われた。
 高島代表は「受賞は、『奇跡の海』と呼ばれる上関の自然のすばらしさが評価されたということだ。次の世代に引き継ぐために、科学的な調査を続けたい」と喜んでいる。【足立旬子】

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~私たちの活動~

NO2(二酸化窒素)測定
(みんなの環境 第31号より)

これからのNO2(二酸化窒素)測定

松下泰行*
 昨年12月1~2日の24時間、厚木市内34地点で、NO2測定のため捕集管を設置・回収を行った。会の発足時から続けているが、昨年6月からは神奈川工科大学応用化学科の斎藤研究室と連携し、今回は二回目である。結果は交通量の関係により濃度は高くなる傾向であった。
 今回の測定と研究室の教授との相談により、今年から測定ポイントを変更する。今回までは範囲約500m間隔で十字に20地点、残りは測定者が調査したい場所で測定したが、次回から厚木市内ができる限り入るように調整したポイントで測定する予定で測定地点を検討中である。
 また、昨年から捕集管が変更し大きくなったため、悪戯されたり紛失されたりする問題点が生じてしまった。今までは小さかったのでわかりにくく悪戯されにくかったが、容積が従来品の約4倍でアルミ製の袋(風・日除け)と一緒に吊るすため目立ちやすくなったのが原因である。この点の対策は考えなくてはならないが、まずは地域の人にこの測定をもっと知ってほしいことであると、私は思う。そうすれば、問題の解決法に少しでもなるだろうし、もしかしたら協力的になるかもしれない。
 個人的になるが私は昨年から会に参加し、NO2測定は学んだことを生かしていると思うし、新しい捕集管になるが会発足時から行ってきたので、続けて変化をみてみたいと思っている。

(*まつした やすゆき あつぎ環境市民の会 厚木市在住)
 
 

~私たちの活動~

みんなの環境展2011
(みんなの環境 第30号より)


みんなの環境展2011を振り返って

代表 狩野光子

 宇宙に浮かぶ青い星、地球。私たちはそこに居る。直径約1万2756㎞の星を1mの球にたとえると、コピー用紙1枚の厚さに、大気や水があり、その中に人間を含む3000万種以上の生物がお互いを必要として1つの生命体を織り成しています。水や大気はその生物の中を一瞬にしてすり抜け、あるいは時空を超えてゆっくりと循環しています。
 1972年イギリスのジェームス・ラブロックはこれを「地球は1つの生命体である」とガイア論を発表しました。森の木、草、動物、昆虫、人間、微生物も地球の生命の一部であると考えたのです。現在は生物多様性として世界的にも受け入れられるようになりました。
 富山和子氏には、「水と緑の国、日本~いま、子供たちへ伝えたいこと」をご講演戴きました。40年も前から鋭い洞察力をもって、深遠な自然界と日本人の暮らしのかかわりを、環境問題の基本として様々な著書を出版し警鐘されてきました。一語一語に思いを乗せて、地球そのものが持つ力と、先人が水に取り組んできた文化を多くの人々に伝えようとして来られ敬服しています。
 さて、平成16年4月「美しいふるさとを子供たちへ残してあげたい!」という素朴な気持ちであつぎ環境市民の会を立ち上げてからはや7年が経ちました。
 今年度も、厚木市との市民協働事業として開催“水と環境”をテーマに臨みました。6月26日の映画、講演と共に、6月25日、展示会場でのポスターセッションは、参加者全員がパネル1枚1枚に対する思いを発表されました。どれも、地元での活動結果と研鑽から発する情報で、本物の自然を子どもたちへ残さなければ、というメッセージが伝わってきました。きっと会場で、お互いを尊敬の気持ちを持って情報を共有して頂いた事と思います。
 準備の最中、東日本大地震と津波による原発事故が発生しました。すっかり心がそちらに奪われてしまい、集客が思うようにできなかった事を反省いたします。内容的には多くの皆様方のご協力で素晴らしい環境展になりました。感謝申し上げます。

 
 


(みんなの環境 第30号より)


ポスターセッション好評

情報交流のステージ演出

 4階展示会場は、これまでになく多くのポスターが貼られました。
 また、厚木市が出展した、市民が設置しようとするとき補助金が付く雨水タンクの実物や、野生動物救護ネットワークによる川で集めた捨てられた釣り糸の実物展示は見る人に訴える力の強いものがありました。
 今年は、初めての試みとして、展示したポスターをそれぞれが説明する「ポスターセッション」を25日に行いました。12主体があったので、それぞれ10分の持ち時間で2時間かかりましたが、お互いの交流という点で意義あるものでした。余り宣伝しなかったせいもあり一般の参加者は少なかったのですが、参加した人からはとても好評でした。
 昨年も行った、七夕笹飾りは見学に訪れた人たちがその思いを伝えて、環境展に参加する良い場となったのではないかと思います。
 参加できるものとして、相模川の源流水・水道水・市販のミネラルウオーターを飲み比べてどれがどれか当てるコーナーも設置しました。会場を訪れた人には、エコママさん達手作りの洗剤を使わなくても油汚れが落ちるアクリルたわしがプレゼントされました。 

展示ポスター (ポスターセッション 発表順)
厚木植物会 河骨保護の会 荻野自然観察会 野生動物救護ネットワーク 厚木市立清水小学校 東京工芸大学 神奈川工科大学 ひまわりソーラークッカー研究会 PVネット・県央連絡会 あつぎ環境市民の会 厚木市 メインテーマ・「水と環境」について 

竹飾り短冊(今年は、東日本大震災やそれに伴う福島第一原子力発電所事故があり、重く環境を考える年になりました。また、短冊は参加しやすいように昨年同様、個人の想いも書いていいことにしました。)


○ガンバロウ日本
○みんなが幸せになりますように日本がんばれ
○原発廃炉に市民の力を結集しようではありませんか
○水と空気と土と緑を守ろう
○成長の限界“ないものはない”という覚悟が実はしあわせのもと
○地球のことを考えながら地域で活動する
○自然とは子孫から借りているものだ!!借用している心を行動に
○自然が今より増えますように
○ほたるがいきのこれますように
○ソーラークッカーがもっと普及することを
○しあわせになれますように(折り紙ねこ貼付)
○いつもしあわせになれますように
○はなやさんになりたいです
○おいしゃさんになれますように
 (青砥航次)
 
 


(みんなの環境 第30号より)


水をめぐって

映画と講演

 「みんなの環境展2011」2日目の6月26日(日)には厚木市文化会館小ホールで、映画「ブルーゴールド~狙われた水の真実」上映。午後からは講演に先立ち、まず鈴木勳・厚木市副市長がご挨拶。「水と緑と土」や「水の文化史」などの著者で、日本のレイチェルカーソンともいわれている評論家・富山和子氏が長年制作してこられた「日本の米カレンダー」をもとに製作され、昨年、筑波の「食と農の科学館」(旧つくばリサーチギャラリー)で上映されていた映像詩を上映しました。棚田風景がとても美しく、印象的でした。
そのあと「水と緑の国、日本?いま子どもたちに伝えたいこと」と題して講演をしていただきました。

 映画「ブルーゴールド」 モード・バーロウ/トニー・クラーク著『「水」戦争の世紀』をベースに、世界で起きている水の確保を巡る紛争や、世界3大水メジャーによる開発途上国を始めとする世界の水道事業の独占、石油に代わる投資の対象としての「水」事業などを記録したドキュメンタリー映画です。豊かな社会に生活し、水で悩むことがない私たちは、アフリカを始め開発途上国で安全な水を満足にとれずに多くの若い命が失われていることにもっと関心を寄せ、今こそ一人ひとりが水を大切にする行動をしなければならないことを痛感しました。

 蛇口の水一滴から 富山和子氏は、先祖が米をつくる水を生み出すために皆でスギやヒノキを植え続け、また木を切っては植え、緑を絶やさなかったことが今の日本の緑と豊かな水を確保できている。いわば日本の森は米がつくり、日本の文化は米づくりの上に築かれ、国土の自然は農民が支えてきた。日本の土は世界一の財産でありながら、今、日本人は農地を放棄し、自ら生産することをやめ、農産物の輸入という形で外国の土と水を略奪し続けている。などを熱く語られました。私たちが住む厚木市には山、川、田全部整っていて活動の楽しみがいっぱいある。子どもたちには、自分は誰に養われているのか、蛇口の水一滴からそういうことを考える謙虚さを教えてほしいと結ばれました。

 ところで、今、日本の食料自給率は40%。世界各国から小麦、大豆、トウモロコシ、牛肉,豚肉などの食料を年3000万トン以上輸入しています。その生産に要する水の量は640億トンで、国内で使われている農業用水、約550億トン(07年、国交省)を上回っています。
仮想水計算によると、牛肉1kgの生産に水20トン、鶏肉1kgに4.5トン、そば1kgに4.6トン、米1kgに3.7トン、大豆1kgに2.5トン、コーヒー1kgに21トン、バター1kgに13トン等々、なんと大量の水が使われているのか驚くばかりです。これでもあなたは輸入食品を購入しますか?

 (井上 允)
 
 


(みんなの環境 第30号より)

 PHOTO特集

水環境への関心深く

 開会のあいさつをする狩野光子代表

あいさつをする鈴木勲・厚木市副市長
 
 
著書のサイン会は長い列ができた
釣り糸被害は注目を集める
   
   
活動の発表に質問も活発
実績の報告に熱が入る
 
 
 


(みんなの環境 第30号より)


みんなの環境展2011

来場者アンケート調査の集計

■アンケート結果  56枚回収
・お住まい: 厚木=43 県央(伊勢原、海老名、相模原)=8 横浜=3 東京=1 
・性別: 男=16 女=35
・年齢:~20歳=0 21~40歳=4 41~60歳=10 61歳~36
・環境展を何で知りましたか?:
厚木市広報=11 チラシ・ポスター=8 HP=1 知人=27 その他=6(ハガキ、9条の会で など)

A)「ブルー・ゴールド」映画上映会について
・テーマ:大変良かった=21 良かった=18 普通=2 期待はずれ=1 悪かった=0
・内 容:大変良かった=18 良かった=19 普通=2 期待はずれ=1 悪かった=0
・ご意見感想など:
○前から見たいと思っていたので、見られてよかった。
○外国のテーマでした。日本にしてみては(日本語で)
○命の水が経済の輪の中に組み込まれて、ここまでひどい状態になっている事を映像で知りことができて良かった。
○日本も早く手を打たないと。明日はわが身の問題です。
○映像が次々かわり、少し観づらかった。
○焦点が分かりにくかった。
○編集方法、音楽が内容を打ち消していると思う。
○内容は素晴らしいのだから、もっと整理して伝えられて方がよい。
○映画の作り方がせわしない。

B)講演会について
・テーマと内容:大変良かった=26 良かった=19 普通=1
・講 師:大変良かった=29 良かった=13 普通=3
・ご意見感想など:
○先生、ありがとうございました。
○話は長すぎたが内容は素晴らしかった。
○深い知識と経験に基づく話は、聞くものに訴えかける。
○思った事をちゃんと良い続ける大切さ。
○まわりの表面的評価に流されない事の重要さが分かった。
○森林と水田の効用が少し分かった。・先生が休憩を取られたほうがよかった。
○ずっと以前から「水田はダム」であるなどの貴重な見解をもたれていたことは素晴らしいと思った。原発に対して、きっちりと怒っておられる事はすごく良かったです。
○大切な門題であるが、地味な問題だから、なかなか気づかない事だ。

C)企画調査「私たちの水はどこから?」について
・テーマ: 大変良かった=17 良かった=17 普通=1
・内 容: 大変良かった=13 良かった=15 普通=2

D)「私たちの活動」について
・テーマ: 大変良かった=13 良かった=17 普通=1
・出展団体:大変良かった=13 良かった=14 普通=2
・内 容: 大変良かった=12 良かった=10 普通=2
・ご意見感想など:
○生物多様性で私たちが生かされている社会が出来ている基本、今新しい農薬が使用しはじめて、ミツバチが大量に死んでいるのですが、他の動物も死んでいることでしょう。農薬(ネオニコチノイドを使用し続けては生態系がこわれそうで心配である!
○各学校からの報告が良かった。自然観察会3団体も良かった
○スタッフの皆様方が一生懸命取り組んでいらっしゃいました。頭が下がります。

E)「みんなの環境展」についてご自由にご意見を
○この有意義な展示発表会をもっと一般にPRして欲しい。特に若い次世代を担う年代の方に見に来て欲しい。
○初めて来たので、次回参加したい。ボトルの水のことを考えさせられた。
○25日に来てもっとゆっくり見ておけば良かった。ありがとうございました。
○暮らしの中に入ってきているスプレー、農薬が多く使用されている危険性にも気づき目を向けていかなくてはならない。時代でもあるのではないかしら?
○次回は、原発に対する見解をはっきりとさせてもらいたい。
○次も楽しみです。私たちの生活に関係している内容を選んでいただき、感謝です。次は放射能ですかね。
○カレンダーの写真、説明がとても分かりやすく、田舎の風景を見る時、関点を持ってみるようになると思う。
○次世代に於いて、生活環境の中で水は最も重要な課題であることは言うまでもありません。勉強していきたいと思います。
○残念ながら時間がなくてゆっくり見る時間がありませんでした。
○水は大切ですね。
○もっと若い人達(幼稚園、学校)にもPRして、積極的に声かけが必要。また知らせることでより良い社会が生まれると思います。
○釣り糸の展示はすごい。足で積み上げる事実。学問になります。子供たちへ、出版へ。
○初めて参加させて頂きました。これから勉強したいと思います。
○公民館などにも、展示して多くの人が観ることが出来るように。
○広く一般の方々に知ってもらいたい。学校etcに移動展示できれば。
○たくさんの人に見てもらいたいです。明日紹介します。

■入場者数
6月25日 展示室150名
6月26日 展示室150 名 小ホール195名 (映画79名、シンポジウム116名)
2日間合計495名
 
 
 




~私たちの活動~

伊勢原浄水場を見学
(みんなの環境 第29号より)

河川水から水道水に変わる流れ知る

 5月9日、神奈川県内広域水道企業団・伊勢原浄水場へ見学に行った。参加者は14名で、皆以前から浄水場に関心を持っていたため、今回の見学が実現した。

 最初に簡単な説明を受け、浄水場施設の流れを一通り知った。その後、実際に施設を見学した。最初に河川水をくみ上げる着水井を見たが生憎屋根があり内部を見ることができなかった。セキュリティー対策のため仕方ないが、ちょっと残念だ。次に凝集剤であるポリ塩化アルミニウムを添加し水中の汚れを取りやすくするフロック形成池を見て、攪拌の速さを段々遅くし浮遊物を大きくするなどのいろんな工夫をしていることにビックリした。その次に見たのは、フロック形成池でできた浮遊物を傾斜板に通して底に貯める沈殿池である。

 底から5mあると言われたが、傾斜板を通った後の池は底にある沈殿物の掃除用ベルトコンベヤーがくっきりと見えて青く見えたため、まるで幻想的であった。そして、この沈殿池の上澄みを次の施設へと流していくが、その先は一度見えなくなる。この後は急速ろ過池で砂・砂利を使用して水をろ過し、地下にある調製池へと流れ、家庭へと運ばれている。

 最後に、排水処理棟を見学させてもらった。中は入れないので外から見たが、沈殿池で出た汚泥を脱水・乾燥させて畑などの肥料になる無臭の土にする。
 見学していく中で驚くべきことがあった。それは水のリサイクルである。池の掃除で出た洗浄水や排水処理で出た水を着水井へ戻して最初から処理していく。これは水を無駄にしない・大切にするという精神である。

 ***
  ここの原水は酒匂川下流の小田原市飯泉で取水、22㎞の導水管とトンネルによって着水井までくる。現在、約10万t/日 処理している。見学して、参加者からは、水道の大切さ・河川水から水道水に変わる流れを知った。水道料金が高い理由が分かったなどの声が聞こえた。私は、もう一度見たくなったし、他の浄水場を見たいと思った。また、大学で学んできた事を実際に見られて良かった。

 いろんな苦労を見たので、私たちは洗い物をしない、ゴミ等を捨てないなど、上流で汚染をしない努力が必要ではないかと考えさせられた。
  (松下泰行)

レクチャールームで説明を聴く

ろ過池では砂、砂利を通り水道水となる
 
 






~私たちの活動~

荻野運動公園散策路・野鳥観察会
(みんなの環境 第29号より)

 
 野鳥観察は、五月晴れに恵まれ、淡い朱赤色のヤマツツジの花が散見される新緑の散策路の中で行われました。散策路の尾根路でオオタカの鳴声をまじかに聴きました。銅座入口の畑の隅の2本のオオテマリの木は白い大柄の丸い花に包まれていました。

観察場所:荻野運動公園散策路
日 時:5月8日(日) 8:30~12:00
参加者:6人 案 内:櫻井武

観察された野鳥:散策路第三展望台入口~尾根:メジロ、ヤマガラ、キビタキ(s)、オオタカ(s)、サシバ、ガビチョウ、ウグイス。
 ~散策路尾根:ヒヨドリ、サンショウクイ。
 ~銅座橋~運動公園:オナガ、ハシボソガラス、カイツブリ、カルガモ、ハクセキレイ、ムクドリ、イソシギ 。
 
  (櫻井武)   






~私たちの活動~

はるうらら、里山のんびり散歩
(みんなの環境 第29号より)


魚を入れた籠を持つ観音様
  4月17日。昨年までは上荻野田尻から愛川町田代海底に続く道を歩いたのですが、今年は川の勉強もかねて相模川のふち、上依知・猿ヶ島の河原からを中心に見て歩きました。参加者は4名と少なかったのですが、幸い好天に恵まれて良い気分で、植物や野鳥、河原の石を見たり、この場所の未来……どんな管理がいいのか考えたり、帰りには文化財にも触れたり、楽しく有意義に一日過ごすことができました。
 河原はいろいろな人がいろいろな楽しみ方ができるすばらしい空間です。しかし、このような環境にしか生育しない、カワラヨモギのような希少な植物もあります。ここでは数株しか見ることができませんでした。昔はカワラノギクとかもっといろいろな種類が生育していたそうです。川を横断して磯部頭首工をいう、大きな農業用水取水施設があります。三種類ほどの形を変えた魚道が作られていて、アユなどの遡上時期にはまた来てみたいと思いました。弁当を食べながら、河原の石を見ました。黒いもの白いものえんじ色のもの、ごま塩をかけたようなもの等々、どこから流れてきたのか、どんな地史の物語を秘めているのか、壮大なそのことに思いを馳せました。
 帰路、依知の台地に上がり曹洞宗長福寺にお参りしました。入口に大きな不動尊の道標があり、相模川を船で渡り、江戸と大山を結ぶ昔の街道筋にあたることが分かります。山門の脇に立つ曲線美の美しい観音様が手に持っているのは魚を入れた籠で、この地域の人々が相模川を大切にして川の幸と共に生きてきたことが想像されました。
 見聞きした鳥:カワウ、カルガモ、セッカ、ハシボソガラス トビ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、イソシギ、ウグイス、ガビチョウ。

観察できた植物:アケビ(花)、イタドリ、イボタ、エノキ、オニグルミ(花)、カラスノエンドウ(花)、カワラヨモギ、クズ、サルトリイバラ、シナダレスズメガヤ、ショカッサイ(花)、スズメノエンドウ(花)、セイヨウアブラナ(花)、セイヨウカラシナ(花)、セリバヒエンソウ(花)、テリハノイバラ、ノイバラ、ヒロハノカワラサイコ、ヤダケ、ヨシ、ヨモギ、ヤナギex(花)。
 (青砥航次、植物記録:長岡恂)