第2回「地球温暖化防止キャンペーン」


ぼうさいの丘公園にて、9月23日に開催。
主催:あつぎ環境市民の会
協賛;住環境工房、日産自動車(株)テクニカルセンター、PVネット神奈川県央支部

 地球環境に様々な警告が出されているが、問題があまりにも大きく多岐にわたっていて途方にくれる昨今、地球温暖化防止対策に取り組む国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)とアル・ゴア前米副大統領がノーベル平和賞を受賞した事は、私たちにとって勇気づけられるニュースだった。
 今回のイベントは、“太陽から降り注ぐエネルギーが1時間で、世界が使用する1年分以上のエネルギーに相当する”ことを多くの方に知って頂きたいと、ソーラークッカーで調理し、太陽エネルギーを肌で感じてほしいと、焼きそば、スパゲティ、ゆで卵などのレシピを考え準備をした。
 さらに、太陽エネルギーをパネルで電気エネルギーに変えたり、車に利用したりと、未来に向かって企業や大学も自然再生エネルギー社会を目指している。これらを伝えるため日産自動車(株)テクニカルセンターや神奈川工科大学、PVネット県央支部など多くの皆様方のご協力を頂いた。
 朝9時の集合に、スタッフだけでも46名という意気込みにもかかわらず、曇り空のあいにくのお天気で、ガスコンロのお世話になり残念だったが、多くの市民をはじめ、小林常良・厚木市長、市環境部長、市議会議員の皆さんたちも来訪、みんなの関心を集めた。また、会場の様子は厚木伊勢原CATVでも放映された。仲間からは「頑張って良かった!」という声が聞かれた。
開会記念
小林市長列席・開会後の記念撮影です。 (写真提供:神奈川工科大学 藤澤徹氏)
 
A1型クッカー

自動追尾機能を持つソーラークッカーA-1型:出力は快晴時で約300W。
間歇的にミラーが動くので、観客は興味を示していました。

ソーラークッカーおやぴかとかるぴか。
おやぴか:パラボラ径130cm、重量9kg、晴天時水1リットル12分で沸騰
かるぴか:パラボラ径80cm、重量3kg、晴天時水1リットル38分で沸騰
ソーラークッキングは楽しい♪とエコママさん!

神奈川工科大ソーラーカー

日産バッテリーカー
神奈川工科大学学生さんチームの参加は嬉しいね!
太陽電池パネル12枚で480Wを発電。
今年、鈴鹿サーキットでのソーラーカーレースに出場し、最高時速85km/hを記録。3時間32分で36周し、出走49チーム中6位に入選した。

日産自動車の電気自動車ハイパーミニ
21世紀の街を走る車は“車が生まれたときほどの大胆な発想が求められている”。
そんな会社の考えのもとに開発された、「プラグインタイプ電気自動車」という新しいコンセプトを実現したエコカー。
PVネット神奈川県央支部の太陽光発電

サンオーブン
PVネット神奈川県央支部さんはソーラーセル(太陽電池)パネルを展示して下さいました。
説明を受けられた後、市長も人力発電に挑戦したんですよ。

住環境工房さんもM-1型ソーラークッカーとサンオーブンを展示・実演してくださいました。
M-1型ソーラークッカーはA-1型から自動追尾機能を取り去り、小型化・図りました。出力は快晴時で約300W。
サンオーブンは、アメリカ製ボックス型で、実用的なロングセラー品です。
パネル展示

あさがおの製作
パネル展示「地球温暖化ってなーに?」
“灯油1リットルでも2.5kgの二酸化炭素が発生!”の説明にビックリ。灯油1リットル(約0.8kg)のうちの炭素分は0.68kg。これを燃やすと、空気中の酸素と結合し、2.5kgもの二酸化炭素になってしまうという。身近なレジ袋10kg(石油換算18.7g)で考えると、57gもの二酸化炭素が発生するのだ。

教材ソーラークッカー「あさがお」の製作
厚紙にアルミ箔を貼り付けたキットで、紙側に印刷されたいくつかの円を切り抜いて組み立てる。太陽に向けると太陽熱が集まり、焦点に置いた黒鍋が熱くなり、1.5〜2時間でゆで卵ができる。持ち帰って晴天時に試すそうだ!
エコドライブ

環境家計簿
レクチャー「エコドライブの仕方」;日産自(株)テクニカルセンター榎戸豊氏
身近な日常のドライブで燃費をよくする運転テクニックを貴重なデータを添えて教えて戴いた。

レクチャー「環境家計簿の付け方」:あつぎ環境市民の会・高橋弘毅
環境家計簿は、市民生活では温暖化防止のために欠かせない行動の原点。家庭でのエネルギー消費の計測方法を分かりやすく解説した。どうぞ、皆さん、これを実践しましょう!