みんなの環境展2008
「美しいふるさとをこどもたちに」


あつぎ市民ギャラリーにて
1月8日〜14日

 第4回目の今年は、会場を市民ギャラリーに戻し、1月8日から14日までの1週間の日程で開催しました。
内容は、チラシおよび会報13号でお知らせしたとおりですが、それに加えて急きょ毎日1時よりギャラリートークをしようという画期的なものとなりました。
 結果的に毎日ではありませんでしたが、それでもこれだけのことができたというのは手前味噌ながら素晴らしいことではなかったか、「あつぎ環境市民の会」のパワーを改めて見直したところでした。参考までに、日替わりトークは以下のような内容でした。
1月8日(火) 角田正吾・牧田啓子   生産者の立場から「地産地消」のすすめ
1月9日(水) 不破穣一  追尾型ソーラークッカーの研究と開発
1月10日(木) 橋弘毅  環境家計簿をつけよう
1月12日(土) 藤田 実  かしこいエコ生活のすすめ
1月13日(日) 青砥航次  身近にもある地球温暖化の影響
 会期中全体で、参観者は599名でした。この方たちから、厚木の自然・生活環境を少しでも良くする輪が拡がれば素晴らしいことだと思います。
 今年の環境展を開催するにあたり、協力して頂いた関係諸団体の皆さま、会場を提供してくださった厚木市および市民ギャラリー担当の皆さまにお礼申し上げます。また、この催を取材報道していただいたメディアにも感謝いたします。

角田正吾さん  地産地消のすすめ

牧田啓子さん  消費者の立場から地産地消のすすめ

PV-net  ソーラーセルを説明

不破穣一さん  追尾型ソーラークッカーの研究と開発

藤田実さん  かしこいエコ生活のすすめ

青砥航次さん 身近にもある地球温暖化の影響

会場内の光景
出展目録
私達の活動(2007年の報告) ・生活再発見 ・地産地消の実績 ・環境家計簿をつけよう ・市内NO2の測定 ・環境学習を支援(毛利台小、愛甲小、飯山小) ・あつぎ環境フェアーに参加 ・地球温暖化防止キャンペーン(ぼうさいの丘公園)
ひまわりソーラークッカー研究会「ソーラークッカーとは何か」 ・(試作品展示)自動追尾型ソーラークッカー ・(実用品展示)ソーラークッカー、キラピカ、サン・オーブン
市内や近郊で活動する仲間たち ・太陽光発電(PVネット) ・河骨保護の会 ・厚木植物会 ・荻野鳥獣観察会 ・厚木なかちょう大通り商店街振興組合 ・日豪協会かながわ ・あいかわ自然ネットワーク ・国際ソロプチミスト厚木 ・荻野自然観察会 ・向上高校生物部
地球温暖化問題を知る IPCCって何・ICPP報告から;去年はこんな年でした・今年はどんな年でしょう
写真展 街で見つけたエコ ・N.M.さん(2)エコバック持ってお買いもの、エコバックでたのしく ・N.J.さん(2)つる植物の日除け、トラックの後ろ ・K.K.さん(1)よしずの民家 ・A.K.さん(8)環境に配慮するクルマ、宅配は環境にやさしく、クーラーに頼らない、やさしさが売りの時代、壁面緑化、ビルの屋上にも緑、駐車場のツバメの巣、緑の生垣




神奈川工科大学環境対応型太陽エネルギーシンポジウム
主催:神奈川工科大学
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厚木市文化会館にて
1月19日
 

本会も日頃の活動を発表

 朝9時20分から午後3時50分まで盛りだくさんのシンポジウムでしたが、近隣や遠方から200名以上の方々が参加し、様々な立場から日ごろの技術開発、実践成果を発表しました。
 あつぎ環境市民の会も協賛として参加させて頂きました。会員の中倉マキ子、鷺谷雅敏、建部美枝子が受付を担当、第2部の環境エネルギー対策では井上充が司会を仰せつかり、小林常良・厚木市長からご挨拶を承りました。
 また「厚木市の環境エネルギー対策」について厚木市環境総務課長・細山昇氏からうれしい発表もありました。それは市内で平成17年度から太陽光パネル設置が増えているということでした。
 第3部では「ソーラークッカーによる太陽熱利用」として当会の日頃の活動を狩野光子が講演(写真)しました。あつぎ環境市民の会の仲間はもとより、日本ソーラークッキング協会のメンバーも遠くから駆けつけてくれました。
 今回、思いがけずこのような立派なシンポジウムに参加させて頂きました。そして立場は違いますが身近な厚木市内で、持続可能な社会を目指し太陽光利用の研究をされていたことに感慨深いものを感じます。また、エコ情報もあふれんばかりですが、自然エネルギーを巧みに建築の中に生かすOMシステムなど、リフォーム前に知っておけば良かったと残念に思う情報もありました。
 日本は京都議定書の約束を果たせるような状態ではありません。しかし、東京都環境政策主査・谷口信雄氏は、地球環境の悪化に「時間がない!」とはっきりと言われました。また、小口幸成・神奈川工科大学学長は、現在の生活を維持するためには杉の木を1人20本近く植樹しなければならないと、市民にも分かりやすくお話をしてくださいました。環境問題の本質的な解決に向けて何をしたら良いのか?身近に感じられたシンポジウムだったと思います。
今後、環境と自然が調和した厚木の街づくりを目指していくにはどうしたらよいのか。そのためには行政、大学、企業とともに、私たちも微力ですが太陽光など自然エネルギー利用の啓発をして行きたいと改めて思った1日でした。


北小学校5年総合学習支援
「ソーラークッカーを作ろう!」
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失敗しても再挑戦してね!

厚木市立北小学校(滝本かな子校長)からの要請をうけ5年生80名を対象に、1月25日(金)午前8時30分より総合的学習の時間を利用して、教材用ソーラークッカー「あさがお」の組み立てと調理実習が行われました。あつぎ環境市民の会のメンバー8名が担当しました。なお、同校HPでも学習の様子が閲覧できます(学校のニュース→5年総合的な学習→ソーラークッキング)。

体育館で組み立て

太陽に向けて並べられた
  1. 学習内容とその結果
    @「あさがお」組み立て手順の概略説明の後、組み立て作業を行い、製作されたクッカーを用いてのゆで卵作りを仕掛けました。仕掛けるに当たって太陽の方向を向ける点は注意を促しましたが、時間の経過にしたがって太陽が移動していく点については予測がありませんでした。
    AワークショップA 資料「地球に優しい生活をする人」、「みんなで二酸化炭素をコツコツ減らそう」にそった環境に良い生活の説明が、児童の家庭の生活状況を質問しながら行われましたが、ずいぶんと改善の余地がありそうでした。
    BワークショップB 当会代表狩野光子によるお話「太陽エネルギーとソーラークッカー」
    C最後に調理実践の結果チェックとしてゆで卵の出来具合をチェック、うまくいかなくてガッカリした児童もいましたが、家でも再挑戦すると言ってくれたので安心しました。
  2. 反省点(重要な順に三項目のみ)
    (1)微風快晴であったのに良い調理結果が得られなかった児童もいたが、仕掛けた場所の不適によるところが大きいようです。加熱途中で建物の日陰に入ってしまい、事前に十分な仕掛け場所等の確認は欠かせません。
    (2)プロジェクターで投影画面を見せながらの説明では、投影された画面が見にくかったように思われました。これもプロジェクター等の事前チェックが必要でしょう。
    (3)スタッフ集合時間から授業開始までの時間が不足してしまいました。事前に準備できる物件は学校に届けておく。道路の混雑を予測して出発する等の注意も求められるでしょう。ともあれ大型(きらぴか、かるぴか、サンオーブン)による調理は成功!子ども達にも太陽の光で調理ができるということが実感してもらえたと思います。
  3. 今後のフォロー
    今回の学習結果をもとに児童たちはグループ単位で検証活動を行い、2月に発表会を持つとのこと、本会からも参加し児童の意見も聞き、今後に反映させることが望まれます。
 2月18日の週に、NHKラジオの「ラジオほっとタイム」(17時台)の、テーマ;「温暖化とどう向き合いますか」の中の「子どもにどう教えますか」という項目について、会員が投稿した北小での授業参観についての便りが読まれました。

追報;厚木・北小5年生の挑戦

 厚木市立北小学校での環境学習を支援しました。1月25日、児童との話し合いの時に「地球にやさしい生活をする名人への挑戦」という小学生用の環境保全活動の実践方法を提案しました。
 これは、日常生活でできる環境保全活動を実践して自己評価するものです。下のグラフは児童たちが1週間実践して5段階評価した結果です。総集計のグラフは全員の全項目を集計したものです。全体の半数近くが5点の評価をしています。このことは環境保全意識が結構高いことを示しています。「見ていないテレビは消す」という項目は全員が5点の評価、消灯、水の出しっぱなしなども気をつけています。テレビを見る時間は全員の評価が1で、この設問は検討の余地があります。
 最後にデータをご提供いただいた能登先生をはじめ諸先生方に深謝します。

凡例(グラフの中の数字が大きいほど自己評価が高い)
  5:とてもよくできた
  4:大体できた
  3:どちらともいえない
  2:あまりできなかった
  1:全然できなかった